「ミゲルと弟の悲劇」ほか
東京宝塚劇場星雪組「ソロモンの指輪」「マリポーサの花」-4
観劇も回数を重ねてまいりました。ジェンヌさん別に、観劇のツボ。この公演で、発見したことなど。
奏乃はると……今公演の最優秀歌唱賞は君だ! ソロモンの銀橋で、水さんと歌い継ぐところ。一瞬、「むむ。上手いぞ。あれ、水さん??」と思ってしまった。歌い継ぎマジック。でも、これで歌全体の迫力が出るから、いいのでは。いや、水夏希も今回歌はかなりいいと思う。本人比だけど。健闘賞を差し上げたいぐらい。でもって、最優秀歌唱賞次点は、透水さらさかな。ソロモンの最後の影ソロ。
彩吹真央……マリポーサ、戦闘服になって出てくるところ、かっこいい!!! いや、正直、彩吹真央を見て、「かっこいい!!」と思ったのは初めてです(ゴメンナサイ)。たぶん、腰のベルト(っていうかあれ何て言うんですか、弾がいっぱいついているの……弾帯?)の位置が高いからスタイルいいのが強調されるんでしょうね。すごい足長に見える。その点、水夏希は、今風なのかなんなのか、ベルトを腰に引っ掛けて下げ気味にしているから、足長には見えないな……。しかし、彩吹真央、「ソロモン」では少し影が薄かった気がします。いや何度も歌っているし、一場面芯のところもあるんですが……。歌があくどくないから?
音月桂……マリポーサのリナレスが、今回観たときは、かなり熱い印象でした。オペラグラスで観たせいもあるかもしれないけど、前は、こんなじゃなかったような。ソロモンでは、歌っているときの顔がスゴイ。なんで、あんなに邪悪に笑えるんでしょう。あれは彼女だけの持ち味ですね。それにしても、ソロ歌歌っているときのマタギ衣装(と呼んでいる)はちょっと気の毒な気がするけど……。
凰稀かなめ……ソロモンの天使のときには、ちょっと切ないような恍惚の表情をしていて、ドキっとした。普通宝塚の男役はしないでしょ、という表情。貴重なものを見ました。マリポーサでは、「取り澄ましていい人ぶっているでもイヤなヤツ」を好演。ああいうちょっと醒めた役は嵌る。彼女はヘタレも嵌るのは周知の事実ですが(笑)、熱血漢とかが振られたら、どう演じるのかな……。スタイルは抜群だし、美しいし、すごく誠実に芝居しているし、いずれ主演男役になる人(そう望まれている人)なんでしょう。ただ、宝塚の男役にしてはクサさが足りない気がするんですけど、これからどうなってくんでしょう??
緒月遠麻……本当に役付きもさらによくなってよかったね……。前も書いたけど、一番かっこいいのは、マリポーサの冒頭と最後のダンス(役名:イメージ)。ああいうフツーのスーツにあまり濃くないメーク(あくまで他のシーンと比べてね)が実は一番似合うんじゃ!? 「平服の君」とお呼びしたい……。劇中のフェルッティ(マフィアのボス)は、前回のナゾの前衛芸術家に比べたらずーーっといい役で本当にうれしい(涙)。しかし、悪役だけど、お笑い要素あり、というところが中途半端でやりづらいのかもしれないが、いま一つの印象。声もまだ高いし……。と最初はやや不満だったんですが、だんだん迫力が出てきているような気がする(ファンの欲目か?)。ソロモンは、天使のときの鬘と、楽園の男のときの鬘がちょっと……。特に楽園の男のシーンは、衣装や鬘がそれぞれ違ってて、若手男役はけっこうみんなカッコイイのに、あれはイジメか??(まさか自分で選んでないよね) あ、あと、プログラムのSTORYのところに、写真が出てるってすごくないですか???(でも、1人だけ、役の衣装じゃないけど)
香綾しずる……ダンスシーンのやや後方で私の目を楽しませてくれている若手男役と言えば、今は彼女。真波そらくんなんかももちろん、チェックしておりますが、彼女の扱いが最近良すぎて(それ自体はもちろんよいことですが)、特に探す必要もなくなった今、私が雪組のダンスシーンで探す若者はまず、彼女かな? がっちりしている面構えも好き。メークもなかなか上手いよね。「マリポーサ」のコロス(スーツにソフト帽!)では、暗くて誰が誰だかよくわからなくて、彼女が判別できないのが残念。余談ですが、この芝居のコロスって、どうしても、「役が少ないから後から作ったんだろうな」感が漂うんですけどね。いや、ないよりあったほうがいいんですけど。あ、コロスってだいたいそんなものか。
真那春人……「凍てついた明日」のジェレミーでワタシ的には大ブレイクの真那春人君。もちろん、ブレイク後初の大劇場でもチェックだ!!! ソロモン冒頭では炭鉱夫(なぜ炭鉱夫!?)という役が付いていたり、真波そら率いるアーミーの一団に入って、後列とはいえセンター近くで踊っていたりして、おばさんは嬉しい。「マリポーサ」では、大統領暗殺犯「ミゲル」。これもちょっとした抜擢? 一瞬の出番を見逃さないよう、いつもオペラグラスで見ております。ここで、脱線。ミゲルは、大統領暗殺に失敗して連行されてしまうんだけど、そのあと、真那春人くんは、警察官となって、大学のキャンパスに登場、彩那音を連行していくんですよね(ちなみにこのときセリフあり)。しかし、大統領暗殺未遂犯が警官ってどういうこと!? いやミゲルのはずはない。というわけで、私のなかでは、この警官はミゲルの双子の兄弟の片割れ(名前はアンヘルとでもしとく?)で、大統領暗殺犯となった兄を持つことから、警察の中でも白い眼で見られつつ、「おれは兄貴とは違う!」と危険な任務を進んで引き受けている……というストーリーになっています(笑)。この学生運動の検挙自体は危険な任務じゃないけど。一途さゆえに、政治の季節に翻弄されてしまった兄弟の悲劇ですね。
ま、そんなふうに小さな役をいくつか兼ねることはよくあることで、いいんですが、問題はフィナーレのラインダンスですよ!!! 彼女、センター付近にいたり、前列に出てきたり、とけっこう目立つんですが、笑顔がちょっと……。笑いすぎ、ってか、歯食いしばりすぎ!! 「笑顔」に対する考えが間違っているようです。誰か教えてあげてー! 可愛いお顔なんだから、無理に表情つくらなくてもいいんじゃないかと思うんですが。パレードでは、身長か成績かよくわからないけど、同期の凛城きらが男役として花道に出ているのに、彼女はそのロケット衣装で大階段組なんですが、階段降りのときの表情がまた、歯食いしばって眼をかっと見開いて(笑)。いや、そりゃ笑顔じゃなくえてびっくり顔だから!(ハラハラ……) 最後の大階段のとき? もう見てません(笑)。
凛城きら……真那春人クンと同期の彼女。役付きよいです。新公2番手だし。背はそれほど高くないようですが、面構えがよくて、体つきもがっしり、態度も堂々としていて、「ふてえ」感じが、最近妙に気になってきました。私、基本的に可愛いくって華のあるタイプが好きだったはずなんですが……(笑)。女子っぽくない(実際は、ああいう「ふてえ」女の子って最近はよくいると思うけど)恵まれた容姿(褒めてます)、何事にも動じないように見える佇まいがなんか安心するんですよね。「マリポーサ」では医師の役ですが、その落ち着きぶりで、水夏希と対等に話しても不自然ではなかったように感じました。劇団的には押しみたいですが、その割には、ちょっとセンターとは違う路線(渋い脇)っぽいような気が。いいのかな。そうそう、ロケットでは太ももが強烈でした(笑)。早くロケット卒業できるといいね。いや、笑顔は別に怖くなかったですけど。あ、あと、「ソロモン」の西風のターバンが似合ってなかった。お顔が大きい人はターバン注意?
朝風れい……「マリポーサ」のボーイさん。彼女、キレイなお顔なので、こういうサービス業(笑)とか似合いますね。清潔感あふれる感じで……と思っていたら、あるとき、前髪一筋はらり、と垂らしているのを見てしまいました。ボーイでそれはないだろう(笑)。


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