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October 2008

October 27, 2008

結論。野々すみ花はすごい!

日本青年館花組公演「銀ちゃんの恋」-2

 脚本がしっかりしていて、世界が明確だったこと、宝塚らしい男役のカッコよさを封じた作品だったこと、ヒロイン野々すみ花の演技が本格的だったことがあいまって、私は、この作品、フツーの芝居として観ていたような気がする。たった1回の観劇なのに、オペラグラスを忘れていたせいもあるけど。
 だから、見終わったときの感想は、まず、「野々すみ花すごい!」だった(詳しくは前の項の<さすがだった人>のところに書きました)。
 肝心の主役、2番手はどうかというと……。うーん、ちょっともの足りなかった。そして、舞台を観た数日後に96年の初演をスカステで見て、いろいろなことがわかってきた。まずは、大空祐飛華形ひかるについて……。

<ちょっと残念だった人>
大空祐飛(銀ちゃん)……衣装は合ってました。新撰組も、ギンギラの私服も。立ち姿はザ・映画スターで異議なし! まさに、「銀ちゃん、かっこいい!」。ただ、セリフがいけませんでしたね。なんか明瞭さがなかったのは、怒鳴り芝居で声が枯れていたせいもあったのかな? セリフが弱いところが強調されてしまった感じ。こっちは耳がフツーの芝居モードになってしまっているし。
 で、初演の久世星佳をスカステで見たら、銀ちゃんの子供っぽい話し方もどうにか様になっている。なるほど……、そこが違いか。
 でも、大空祐飛だって、スターのかっこよさ、胡散臭さから言えば、合っていなくもない役だと思う。だから、ここは思い切って、銀ちゃんのセリフ回しをガラっと変えればよかったのでは?? いや、別に高倉健みたいに口数少なくしなくてもいいから。あの子供しゃべりをなくすとか。子供っぽい話し方をしなくても、大空祐飛なら、別のところでおかしさは出せると思うし。いや、彼女、決して芝居が下手だとは思わないんですよ。しかし、饒舌にしゃべりまくってナンボというタイプではないような。

<よかったけど……複雑>
華形ひかる(ヤス)……熱演。ジェンヌ捨ててました(笑)。メイクも思い切っていたし、衣装もかっこ悪く着こなしていて、配役を聞いたときの「ヤスが輝いていて大丈夫か?」という懸念は解消。もともと、弟キャラでもあるので、「銀ちゃんかっこいい!」とか、「銀ちゃ~ん」なんていうちょっと甘えたような言い方がダメダメ子分にぴったり。あと、大空祐飛と身長差があったのもよかった。彼女、芝居は上手いよね。特にこういうちょっと野良犬系の役はこれからもよいかも。
 とにかく、路線ジェンヌがここまでやるか、というような衣装・メイク・演技でした。これで、ただ華があるだけではない、「演技派」でもあるってことをアピールできてよかったのでは。彼女の熱演も、この作品を芝居らしくするのに貢献していたと思う。ちなみに初演の汐風幸のヤスと比べると、だいぶ年齢下がった感じでした。
 ただ、ファンとしては、彼女の最大の魅力「輝き」を封じられたこの役は、正直つまらないと言えばつまらない。やっぱり私はキザって発光している華形ひかるが好きです。もちろん、これからの彼女のジェンヌ人生で、このヤス役は大きな糧になるだろうから(自分のなかでも、外に向けても)、これからがますます楽しみで、よかったね、とは思うけれど。次の作品では、このヤスよりはかっこいい役をやるはずですが、そのときは、キラキラと発光して、「やっぱり華形ひかるはこうでなくっちゃ。あ、でも、ヤス役を経て○○したなあ」と思わせてくれれば、ってところでしょうか。○○のところは何だろう、演技に深みが出た、とか、いっそう輝きが増した、とか、オトナっぽくなった、とか?

あとは、そのほかの人たち……。ただし、1回しか見てないから、あまり言及できないのだ。

<お見事!の人>
初姫さあや(秘書)……この役は初演にはなかったんですね。石田先生ありがとう!本当にこの人、バウホール公演とか、こういう人数が少ないときの芝居では、欠かせない。見ていて気持ちがいいです。

あとはつれづれに。華耀きらり(朋子)は可愛かった。朋子のキャラも初演とはだいぶ変わっていて、おかげで、銀ちゃんはロリコンっぽくなっていましたが(笑)。彼女も演技は上手いよね。ただ、この役もちょっと疑問といえば疑問。別にあそこまでぶっ飛ばしキャラじゃなくてもいいような。フツーに「若い女優」とかでいいんじゃないの? 生意気な。あと、最近売り出し中の花總まり似の月野姫花ちゃんは、路線娘役が普通はやらないキョーレツな役(玉美)。ま、ちょっと演技力つけてねってことなんでしょうか。思い切りよくやってました。実は芝居上手か? 意外にも娘役に続けて言及してしまいましたが、下級生男役までは目が届かず……。残念。

<まとめると……>
 いろいろ興味深い作品ではあったし、1回しか見ることができなかったから負け惜しみもちょっとあるけど、結局、宝塚でやる作品なのかどうかはちょっと疑問が残りました。いや、ジェンヌのいろんな可能性を引き出すにはいい作品だと思うけど。それって養成ギプスか? うーん。
最後に、とにかく、野々すみ花はすごい!

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October 26, 2008

橘(意外と)かっこいい!

日本青年館花組公演「銀ちゃんの恋」-1

大空祐飛主演、華形ひかるが二番手役のこの公演、見ないわけには行きません。
といいつつ、今回新たな発見があって印象に残ったのは、まずこの2人でした。
(1回しか見ていないので、細かいところ違っているかもしれません)

<お得だった人>
真野すがた(橘)……初めて芝居でいいと思ったかも(スミマセン)。彼女はもともと美人さんなのに、舞台(特に芝居)ではなんとなくメイクダウン&やや影が薄くなっていたことが多かったように思うんですが、今回はちゃんと存在感のある二枚目になっていました。役者バカみたいな銀ちゃんと比べて、キザで都会的な二枚目というこの役は、宝塚的男役のカッコよさを封じられている役が多いこの芝居のなかで美味しい役なのは確か。とはいえ、ただスター芝居をしていりゃいいってもんでもないわけで、彼女は、的確に橘という役を造形できていたと思います。意外とコメディセンスもあるのかな。
 最初はキザで嫌味な敵役と思いきや、二幕では、態度のでかいスポンサーをなぐって男気のあるところを見せるという見せ場あり。都会的・現代的というのはあくまで銀ちゃん比で、基本的には「映画に命かけている」映画バカの1人だったんですね。ヤスは階段落ちのあと、「銀ちゃん、かっこいい!」と言って息絶える(一応)んですが、このシーンの橘については、「橘、かっこいい!」と言わせていただきます。

<さすがだった人>
野々すみ花(小夏)……うまいのは「舞姫」のエリス役で知っていましたよ。あのときは、エリスのような若い娘の役はちょうど今の彼女に合っていて……などと思っていたのですが、訂正します。野々すみ花には、柄に合っているとかいないとかは関係ないんですね。なんでもなりきれる。彼女の小夏は、落ち目の映画女優の感じ、ちょっと年増の感じが驚くほどよく出てました。そもそも顔からして今までと全然違って見えた。すごいぞ! あなたいったいいくつ?? 一緒に見た人が「確かに上手いけど、まだ若いのにこんなに貫禄でちゃって宝塚の娘役としていいの?」と言っていましたが、大丈夫。若い役をやればちゃんと演技で若く戻れるから(ね!)。演技が上手すぎるところが宝塚娘役としてどうなの? という意見があるかもしれないけど、私は宝塚だって演技が上手いに越したことはないと思うから無問題ですね。しばらくは、バウホール主演娘役として、活躍してほしい。いや、もちろん、大劇場でも。ショーで致命的な欠点があるわけでもないし、彼女のようなトップ娘役が1人ぐらいいてもいいと思います。劇団さま!
 ただ、一つ、脚本的に疑問だったのが、小夏が元・青学のミスキャンパスのお嬢様だという設定。野々すみ花の小夏は、そのはすっぱぶりが、元・ミスキャンパスから芸能界入りした女優には見えませんでした。芸能界入りしてからいろいろあってあの頃の面影はもうない、という状況だとしても、回想シーン! 元・ミスキャンパス(たぶんそれを売りにしているんだろうし)が若かりし頃からあの「姐さん」みたいな役してるの、おかしくありませんか……。別に小夏はお嬢様じゃなくてもストーリー上は全くかまわないと思うんだけど。あるいは、お嬢様だから銀ちゃんがちょっかい出した(と、すると銀ちゃんは学歴とかいいお家とかにコンプレックスがあるんでしょう)という設定にするなら、今の小夏はあそこまですさんだ感じにしなくて、歳はとったけど相変わらずちょっとズレているお嬢様みたいなことにすればよいと思うのですが。演出上の疑問。
※ 観劇後、スカステで96年の初演見たら、風花舞の小夏の方がややお嬢様度が高かったです。元・キャンパスという設定もそれほど不自然でなく見えました。特に、回想シーンは撮影中の映画?の小夏の役が違っていたせいもあり、かなり若々しく見えました。なんで、今回の再演では小夏が演じていた役を「姐さん」にしたのかしらん。

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October 19, 2008

革命?がかっこよかったころ

東京宝塚劇場星雪組「ソロモンの指輪」「マリポーサの花」-3

 さて、いよいよ2時間の大作「マリポーサの花」。ダレる、少人数でしゃべっているシーンが長い、と聞いていました。確かにそう。特に11時公演だと、睡魔が襲ってくる。某日11時公演観劇のとき前に座った人ごめんなさい。でも、この作品、私は好きです。作者が見せたかったもの(と思われる)である、ネロとエスコバルの男の友情、ネロの男のロマンはしっかり描けているから。 やっぱり、作者が「これを描きたい」と思ったものがしっかり描けていれば、他に多少の欠点があっても許せるものなんだな、と思いました。いやもちろん、作者の描きたいものが、100%同意できない内容だったらダメだろうけど。
 男のロマンと友情はばっちり&がっつりだけど、女は置いてけぼりだし、道具立てに弱いところが散見される(ネロの事業の話がなんか嘘くさい、農場主の娘セリアと息子リナレスがいきなり、ダンサーと歌手になってクラブで歌い踊りまくるのはいかがなものか……、国民がみんな辛い思いをして政府に不信感を抱いているのが、主人公グループの口から語られるばかりでリアルさがないなど)けどね。
 あと、これって、ある種典型的な話だから、自分がかつて観た(読んだ?)お話を思い出して、「ああ、革命にかけるダンディーな男のストーリー」ね、とカテゴライズすることで、足りないところを自分のアタマのなかで補うことができるので、それに助けられているところもあると見た。まあ、それが通用するのも、年齢では40代、50代以降、あとは、映画好き、小説好きの人たちに限られるのかもしれないが。20世紀中ごろの欧米の映画や小説?の匂いを感じました。
 やっている(20代30代前半の)ジェンヌさんは大変だー。

 男のロマンの担い手、水夏希彩吹真央が正塚リアル芝居に相性のいい(ものすごくシンプルにいうと芝居が上手い)ジェンヌだったのもよかったかも。水夏希がトップになってからの芝居@大劇場での一番の当たり役になるのでは? そりゃ、作品としては「エリザベート」とかあるし、これからどんな役が来るかわからないけど。

 劇中の音楽なんかも哀愁を帯びていてよいですね。で、実は、一番好きなシーンは冒頭の、ストーリーとはあまり関係ない群舞だったりする私。このときの、前髪がばさっと落ちていて、比較的ナチュラルメイクに見える緒月遠麻(まだマフィアじゃない)が大変かっこいいと思うのですがどうでしょう? 緒月くんは、このシーンのような普通のスーツが似合うと思う。フォーマルっぽいのよりも。

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「ソロモン」と「タランテラ!」

東京宝塚劇場星雪組「ソロモンの指輪」「マリポーサの花」-2

 3回目を見ました。ソロモンの続き。前回は2階席、今回は1階席。極楽鳥のうごめいているところなんかは前回の方がよかったように思うけれど、1階席だと、ソロ歌が割と前面に出ていて迫力がありました。上手だったせいもあって、冒頭の「ソロモン王」奏乃はるとの歌がかなりイイことにもやっと気づきました(水先輩と歌い継ぎのところね)。
 先日、「タランテラ!」を復習。そこでわかったこと。「タランテラ!」と「ソロモン」は確かに似ているところもあるけれど、「タランテラ!」の方が一つ一つのシーン(かなり細かい意味での)がくっきりしていて、アクセントが効いているんだよね。一つのシーンから何か変化が出始めるときに予兆というか「タメ」があるし、朝海ひかる、銀橋で見得まで切っている(笑)。ソロモンは「タメ」がないから、すべてが一気に訪れて、ちょっと慌しいような……。視点の固定されるDVDと生の舞台の違いもあるかもしれないけど。

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October 12, 2008

「ソロモン」の極楽鳥たち

東京宝塚劇場星雪組「ソロモンの指輪」「マリポーサの花」-1

 まず、まさかの荻田浩一氏退団作「ソロモンの指輪」から。
 荻田氏の退団は本当に残念というか、くやしい。もちろん、荻田氏はこれからもさまざまな舞台を作っていくのだろうし、より自由にいろんなことにチャレンジしていくのでしょうが、たとえば、「ソロモンの指輪」のあの円形劇場のような指輪のなかにうごめく極楽鳥の群れや、ドレスの裾の動きで波を表す「海の女」の群舞は、実際問題、他のカンパニーでは実現不可能だと思うんですけど……。まず、人数が。
 私は、荻田氏の群舞(というか集団の動かし方)が特に好きなので、すごく残念。というか、そもそも、独立したら、ストレートプレイの演出がメインになるんですよね。荻田氏のショーが好きな私はいったいどうしたらよいのだ……。

 で、「ソロモンの指輪」。本日(2回目)は、「歌劇」誌に出ていた荻田氏のアドバイスに従い、オペラグラスをなるべく使わず観てみました。どうもファンは細部を見たくなってしまうわけですが、確かに、常にたくさんの生徒が舞台上でそれぞれに動いているこのショーは、全体を観ないと損かも。
 一番シビレるのは、「極楽鳥」です。私は「ロマンチカ宝塚’04-ドルチェ・ヴィータ!-」のベネチアの女(青い衣装で羽扇)のような集団づかいが好きだったので、「待ってました」という感じ。 羽扇をゆらめかせながら、円を描いてはけていくところなんて美しかったです……。あと、今回セットでグッと来たのは鳥篭かな。

 この前やった花組の「TUXEDO JAZZ」がちょっと、暗黒系を封じたようなところがあって、ややもの足りなかったのですが、今回は、割と荻田氏らしい、暗く耽美な色調、曲調。好きですね。

 とはいえ、やっぱり30分は短すぎだと思います。どうも、詰め込みすぎで、一つ一つの要素が短くなった印象で、満たされない気分、といいましょうか。たとえば、今回、すごく印象に残る歌がないような気がします。歌手1人の持ち時間が短いんじゃないかな? もちろん、めまぐるしい歌い継ぎとかもいいんだけど、それとは別に、たっぷり聞かせる場面もほしいわけで。 まあ、いままで強烈な印象を与えてきたシビさんという歌手がいない、ということもあるのかもしれないけれど、未来優希だって歌ってはいるけれど、「タランテラ!」に比べると印象が薄かったような……。
 荻田氏のショーって、過剰さがよくて、その過剰の渦に巻き込まれてめくるめくというか、恍惚感を得る、ところがいいのだと思うんですけど、今回は、過剰は過剰なんだけど、それが一瞬で終わってしまうので、恍惚まで至らないといいましょうか、酔い切れないといいましょうか。うーん。
 ま、何回も見ると違ってくるのかもしれません。
 もちろん、基本的には好きなんですけどね。世界がかなりイビツなところとか、衣装もいいし……。
 雪組というと、「タランテラ!」を、ほぼ2年前にやっていて、主要メンバーがかなりダブっているので、それぞれ、どんな役割か比べてみるのも一興かと。
 まず、「タランテラ!」よりも格段にかっこいい存在になっているのが、水夏希。そりゃ、前回はトップの朝海ひかる中心だったからといえばそれまでだけど、それにしても、前回は冷遇されてました。荻田色の強いシーンにはほとんど出てなかったし……。荻田氏の世界観と合わないのか?と思ったものでしたが、今回は、荻田氏の耽美の世界にちゃんとはまってました。もともと「妖しい」のは得意だしね。冒頭の哀調を帯びた歌も意外とよかったです。
 退団の山科愛は、「タランテラ!」の花A(蛍光色の衣装)では、彼女にしかできないすごさ(かわいいんだけど、異形のモノという)を感じましたが、今回の「キリン」はそれに比べるとやや平凡かも。かわしい役だし、荻田氏の愛はすごく感じるんだけど。
 音月桂も、前の方が邪悪な感じ全開で強烈だったような。今回も、もちろん活躍しているけど、彼女にしてはもの足りない感じ。
 ちなみに、彩那音は、前回、壮一帆がやっていた「翻弄される青年役」をやってます(笑)。これはポジションアップかな?
 で、雪組私の注目ポイント、テルキタ(凰稀かなめ緒月遠麻)コンビは、扱いがかなりアップしています。前回は、若手男役群舞の前列で対の位置だったけど、今回はそこから抜け出して2人セット。
 ここでちょっと復習を。
 私は、かつて、「私が見たいのは黒オヅキだー」とこのブログで絶叫しました(「君を愛してる」のとき)。それから、「緒月遠麻凰稀かなめが対の位置にいるのが眼福じゃ」と書きました(「シルバー・ローズ・クロニクル」)。
 そう、今回、荻田先生はちゃんとやってくださいました。冒頭から2人、黒燕尾(だったかな?)で、白羽ゆり(このときの黒い羽の衣装がステキ)をエスコート。さらに、後半はこの対(つい)使いをさらに進めて「黒オヅキに白オウキ」を実現!!(あ、役名はケルヴィムとセラフィムで、両方とも天使らしいですが)。黒っぽい衣装の緒月と、白い衣装(羽つき)の凰稀かなめが、いろいろからむのです。正直、この役の緒月遠麻君は、ソバージュ?な鬘がいま一つ似合っていないのですが、凰稀かなめの白づくめの天使は美しいです。金髪にも合って。
「黒オヅキに白オウキ」。今のこの2人のもっとも正しい使い方と言えるかもしれません。ありがとう荻田先生(←いつの間にか「先生」になっているし)。
 しかし、緒月のあの鬘さえなんとかすればなあ……。

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October 01, 2008

花愛瑞穂の抜擢?を喜ぶ

東京宝塚劇場星組「スカーレット・ピンパーネル」-5

主役3人の話は最終回に持っていくとして(ホントか?)、もう少し私のこだわりポイント(主に下級生)の話を。

<あつかいよくなってよかったねの人>

もちろん、筆頭は紅ゆずる君だけど、これはもう書いたので、略。

夢乃聖夏……抜擢、というわけではなく、まあ年功序列なんですけど、ちょうど役付きがよくなる節目にいたのか、前公演よりかなり役が上がった感じ。スカピン団では、側近グループ(創立メンバーともいう?)立樹遥涼紫央につぐ、位置(つまり若手まとめ役、みたいな)を、彩海早矢とともに占めていました。この公演、実は役付きはわりと年功序列なんですよね。紅ゆずるが突然路線認定されて路線グループに割り込んできているけど、別に学年を越えるほどのすごい役付きではないし。今思えば、「エル・アルコン」では、彩海早矢と同格だったのは、麻尋しゅんで、夢乃聖夏は学年は上だけど、下の役付きだったわけで……。「エル・アルコン」の新公主演で路線として認められたのかな……。まあ、単に演出家の好みとかもあるのかもしれませんが。相変わらず表情が豊かで目を引きます。思えば、「1914/愛」の召使ズのなかで、表情とかリアクションが派手な子がいて(顔のつくりも派手でした)、誰かなとプログラムで確認したのが最初だったんだよな……(遠い目)。今回は体育系キャラ。クリケットとのときの衣装が得によかった。セリフが力みすぎているような感じがあって、それだけちょっと残念でした。

花愛瑞穂……これはかなりマニアックなんですが、彼女を最初に認識したのはスカステの「ハレルヤGO!GO!」。そのシャウトっぷりがかっこよかったのです。でも、それって正調宝塚娘役歌唱とは程遠かったので、なかなかチャンスはなさそうだけど、是非、舞台で歌を聴いてみたいなあ、と思っていました(女役が低い声で歌うの割と好きなんです)。次に気づいたのは、ネットで見たスポーツ紙のインタビュー(連載の短いヤツ)。確か、「音楽学校を何度も受けて落ちて最後のチャンスで」と書いてあり、「どう見ても、持ち味違うのに、そんなに何度も受けたんだ。なぜ、宝塚なんだろう?」と印象に残りました。そして、次はスカステの「楽屋わくわくカフェタイム」というトーク番組。星組の同期との楽屋話だったんですが(他のメンバーは誰だったか……)、はっきりいって、その落ち着きぶりで浮いていました。なんか1人だけ地に足が着いている、というか、フェアリーのなかに混じった人間、というか(笑)。若い女の子のキャピキャピしたところが全然ない。実社会だと、そういう女子もところどころにいそうだけど、宝塚の娘役には珍しいタイプでしょう。ますます興味深々。聞いてみたい。そんなあなたがナゼ宝塚に?
……ここまで長っ!
 その彼女が今回は、歌で一場面もらってます。ヒロインマルグリットの去ったあとのコメディ・フランセーズのプリマドンナ?みたいな役。舞台でひとしきり歌うんだけど、マルグリットが戻ってきちゃって中断。あとは怒って舞台を降りるという……。一場面ですが、ちゃんと観客の記憶に残る役(だと思うけど)。個人的には、もっと個性的な歌唱を聞きたかったけど、適度に嫌な女風に、しかし堂々と歌ってました。別格年増女役歌姫としてこれからも出番があるといいなあ、と思っています。ちなみに、先日、前に録画した「ドルチェ・ヴィータ」を観ていたら、叶千佳ちゃんたちが、花かご持って踊るところ(「花売り娘」ですな)で、南海まりちゃんセンターのコーラス3人娘のところで画面に名前が出てました。ええっ、あのお嬢ちゃんに入っていたの?? 知らなかった(笑)。

<きれいで目についた人>

壱城あずさ……最下級生で「スカピン団」に滑り込み! 前に素顔はきれいなのにメイクダウンの傾向あり、と書いたことがあったような気がしますが、今回は化粧もキレイでした。「学芸会の王子様以来だ」のセリフが似合う。今回、和涼華と顔の系統が似ていることを発見(それって常識ですかね)。次の公演では研7だけど、特に抜擢がなければ新公主役なのかな……という位置なんでしょうか。まあ、星は近いうちに、真風涼帆(現研3)が下級生ながら主役ってことになりそうだけど、それでどのへんの期の路線男役が割を食うか、ですね。

美弥るりか……壱城あずさと同期の彼女はスカピン団には入れなかったけど、民衆グループではかなりいい位置に。前列で踊ったり、ソロ歌もワンフレーズぐらいあったような……。まず、美貌で目立つのですが、声もいいですよね。学年あがって、もっと出てきたら、と思うと楽しみです。「エル・アルコン」の確か、敵役の将校かなにかのときも、その美貌で無意味に目立っていたなあ……。無駄な美貌っていうのが私的にはけっこうツボりました。

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