明日海りお君の隣は辛いよ
博多座月組「ME AND MY GIRL」 -3
生徒別コメント続きです。
<意外とよかった人>
桐生園加(ジョン卿)……彼女はもともとはダンスの人という認定だったのですが、「HOLLYWOOD LOVER」で、セリフ声も低く安定していてお芝居もイケルことを発見。そして、今回のジョン卿が拾い物(失礼)でしたよ。まず髪型がステキ。色気と包容力があって、ナイスなオジサマでした。彼女といえば、ギャングやチンピラの役が多かったような気がしますが、これからは、こういう少し年齢上の役にもよいですね。
京三紗(マリア公爵夫人)……正直、今まではあまり意識したことのない専科さんでした。でも、今回のマリアという配役は的確だったと思います。その前に観た大劇場での出雲綾のマリア公爵夫人はちょっといじわるキャラ入っていたように見えましたが(これは彼女の持ち味だからしょうがない)、こちらのマリア公爵夫人は、上品でかわいい感じ。この作品のマリア公爵夫人は、家のことを真剣に考えるあまりに、ビルとサリーを引き裂こうとしてしまう、悪気のない、純粋な女性だというほうが、後味が悪くなくていいので、京さんの歳をとっても乙女な役作り(あるいはキャラ)はぴったり。娘のような純真さを持っていることがはっきり出ていたほうが、ジョン卿とのかわいいラブストーリーも盛り上がるし、ね。ただ、ヘアフォードの歌のところでは、出雲マリアの美声を懐かしんでしまいましたが。
<よかったけどもっとできたのでは?の人>
霧矢大夢(ビル)……彼女の歌唱、ダンス、そして、男役といっても、ちょっとかわいいキャラが、「ミュージカル」には合っていたようです。これは大劇場のときにも思ったけれど、通常の宝塚の演目に比べ、「ミュージカル」は、歌の上手さがより重要ですよね。というか、ヅカらしい仕掛けがあまりないから、技術点がかなり高くないと辛いというか……。彼女は歌に加えて演技の質もミュージカルに合っていると思いました。温かみがあるというか、ヅカらしい「作りこみ」があまり見え見えでないところとか(彼女が作りこんでないというわけではないけど)。ただ、期待値の高い彼女だからこそ、ちょっともの足りなかった面も。きりやんだったら、もっと瀬奈ビルと違う役づくりでもよかったんじゃないかなあ……。セリフ回しも割に瀬奈ビルに似ているように感じました。星条海斗なんかあんなに変えているのだから、もっと冒険してもよかったのでは……と。まあ、主役はそうも行かないのかもしれませんが。
<だいたい期待どおりの人>
明日海りお(ジェラルド)……少年をやらせたらヅカ一! ジェラルドは少年というよりは、青年なのかもしれませんが、とにかくさわやかでかわいかったです。たぶん、他のジェラルドよりは年齢若め? そもそもジェラルドって難しい役だと思うんです。宝塚の路線がやるには情けなくて冴えないキャラ。遼河はるひなんかかなり苦労していたようだったし。明日海りおは特に変わった役作りをしていたわけではないんですが、若くて甘えん坊の貴族のぼんぼん!という雰囲気がよく出ていて、「だから、なんとなく頼りないんだな」と納得させてくれるものがありました。それと、フィナーレの娘役姿! 男役メイクなのに、なんでこんなにかわいいの!?(それに比べて芝居で娘役をやっていた龍真咲の方は……)と思うぐらい、キュートでした。歌には苦労していたようでしたけどね。本当に女装した(笑)彼女と並ぶ娘役は大変だ。


Recent Comments