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October 26, 2007

「出エジプト記」「帰郷」@東京国際

「出エジプト記」(2007年 香港)
監督:パン・ホーチョン
出演:サイモン・ヤム

 監督の人気にびっくり。日本で一作も劇場公開がない、というのは言われてみて、「確かに」と気づく。「イザベラ」なんかよかったのにね(これが一般公開に一番近かったと思うんだけど、違うかな?)。日本では年に一度、東京国際映画祭でしか見られない、風物詩のようになってしまっているぞ……。まあ、それもいいかもしれない。監督としてはビジネスになってほしいだろうけど。
 さて、この映画は、監督が子どもの頃、「どうして女の子はトイレに一緒に行くんだろう」と不思議に思っていたことに発想を得ているそうで、そう聞くと面白いけど、その面白さがあまり映画には出ていなくって、いま一つ。いや、サイモン・ヤムの中年男はよかったです。適度にかっこよく、適度に冴えないところが。

「帰郷」(2007年 中国)
監督:チャン・ヤン
出演:チャオ・ベンシャン ホン・チイウェン

「スパイシー・ラブ・スープ」で中国の都市生活者の右往左往ををユーモア交えて描き、「新しい中国映画の登場だ」と思わせてくれたチャン・ヤン監督。それに続く「心の湯」「胡同のひまわり」がなんだかジジくさくなっていて、「これが若い監督の撮る作品か!?」と私的には文句が出ていたところ。
 この作品は、悲惨な話のはずなのに、ユーモアたっぷりで、「胡同」よりはずっとよかった。やっぱりチャン・ヤンはうまい。けど、「寅さん」みたいな映画でした。面白い、けど、ちょっとローカルすぎ&破綻なさすぎなのでは? いや、本当のローカルである中国人が見たらどう思うかわからないけど、非常にうまく作られている分、オドロキがないというか……。もうちょっと破綻しているというかヒリヒリしているようなところが欲しかったなあ……。泣かせるシーンもコッテリ作ってあってあざとかったし。いや、泣かせていただきましたけどね。
 そんななか、一番のヒットは、胡軍でしょうか。意外にも、いい兄ちゃん役でした。ほかにも場面場面にスターが登場していた模様。私がはっきりわかったのは、夏雨ぐらいでしたが。

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